はじめまして。株式会社ワカヤマの若山健太郎と申します。
ワカヤマは1986年の創業以来、一貫してメッキや塗装といった表面処理を手がけてきた会社です。父の代から培ってきた技術力と知見をもって地道に事業を続けているうちに、地元・福井のお客様に「表面処理ならワカヤマ」と言っていただくようになり、さらには全国各地のお客様からもお声がかかるようになりました。
私たちの会社の歴史は40年ほどですが、塗装の歴史はそれよりはるかに古く、国内最古の塗装の事例は、約9000年前の北海道の地層で発見された植物性塗料を塗った副葬品だと言われています。縄文時代のことですから、当時の人びとの暮らしを想像するのは簡単ではありませんが、おそらく副葬品に防腐性や耐久性を付与するため、あるいは美観のために塗装をしたのでしょう。
時はめぐって現代。このウェブサイトをご覧くださっている方の多くは表面処理に興味をお持ちだと想像しますが、その目的は縄文時代と同様、製品への防腐性や耐久性の付与、あるいは美観(デザイン)ではないでしょうか。いまも昔も変わらず、表面処理はモノづくりに欠かせない工程なのです。
表面処理で、製品に新たな価値をもたらす
現代の表面処理の技術は多岐にわたり、メッキひとつにしても金メッキ、銀メッキ、クロムメッキ、ニッケルメッキ……などなど、その種類はさまざま。塗装にも、焼付塗装、樹脂塗装、電着塗装、転写など、複数の技術があります。塗料も進化がめざましく、色に無数のバリエーションがあるだけでなく、耐水性や耐熱性、伝導性を備えた“機能性塗料”も登場しています。
そうした多岐にわたる技術や機能のなかから、一般のメーカー様や事業者様がピンポイントで表面処理をオーダーするのは難しいものです。ワカヤマなら、ピンポイントなオーダーにお応えできるのはもちろんのこと、お客様の製品に表面処理を施すことによってどんな目的を達成したいのか、どんな効果を期待しているのかを漠然とお伝えいただれば、複数の技術や機能を組み合わせて最適解をご提案します。
たとえば「メッキをしてほしい」とご依頼いただいたものの、詳しくお話を聞いてみると、実は塗装で対応したほうがクオリティ的にもコスト的にもお客様の要望に叶うものができると判明した……なんてことはよくあるケースです。
また、近年はデザインとしての表面処理の需要が高まり、ワカヤマにも「色で商品の価値を高めたい」といったご要望が数多く寄せられています。じつは調色はワカヤマの得意分野のひとつ。ひとことでは「何色」だと説明できないようなニュアンスのある色から、目の覚めるようなヴィヴィッドカラーまで、ご希望の色で製品を塗装します。以前、黒が主体のオーディオ機器にショッキングピンクを提案し、意外なほど好評を博したこともありました。
デザインという観点では、色のほかに、革風の特殊塗装をほどこす表面加工や、七宝焼風の表面加工、シルクスクリーン印刷など、さまざまな特殊加工も承っています。私たちにできることの一例を本ウェブサイトの事例紹介や試作品プロジェクトでご紹介していますので、ぜひご参考になさってください。
私たちが長年培ってきた技術力と知見、地元の同業者・異業者との連携可能なネットワーク、そして若いスタッフの情熱と斬新な発想が、皆様の製品に新たな価値をもたらす一助となれば幸いです。